
タイトルで全部言いきってしまった感はありますがw
犯罪心理学の社会的な価値や意義について,ときどき懐疑的な意見をみかけるので,一度持論をまとめておきたいと思います。
以前の記事でも書いたとおり,犯罪心理学は,防犯,捜査,裁判,矯正,更生保護の5つの分野に分けられます。
そしてぼくの考えでは,これらはすべて犯罪を未然に防ぐために存在します。
それぞれの「犯罪を予防する」視点
防犯は,わかりやすく犯罪を防ぐ例ですね。警察のパトロールや防犯ボランティア,犯罪をさせない街づくりなど,いろいろなアプローチがあります。
犯罪心理学を学ぶ理由の記事でも書いたように,一人ひとりが基本的な知識を学ぶことで,より犯罪の少ない社会にしていくこともここに含まれます。
犯罪心理学を学ぶ理由の記事でも書いたように,一人ひとりが基本的な知識を学ぶことで,より犯罪の少ない社会にしていくこともここに含まれます。
捜査の場合,1件目の犯罪を防げる可能性は低いかわりに,次の事件を起こさせないという性格があります。
裁判では,犯罪者が次に犯罪をおかすリスクを抑える判決内容を,可能なかぎり彼らを更生させる形で模索します。また,まれに起きてしまう誤認逮捕・起訴のケースを無罪にする機能も持っています。
矯正では,裁判で決められた期間内に犯罪者の社会復帰を準備することで,釈放後にあらたな犯罪を犯すリスクを減らそうとします。
最後に更生保護では,再犯予防の最前線として,犯歴者がふたたび犯罪行為にはしるのを防ごうとします。
「なにをするか」ではなく「なんのためにするか」という見かた
このように犯罪心理学は,すべての分野が犯罪を未然に防ぐことをめざすものだとぼくは考えています。それぞれの違いは,防ぐ犯罪が1件目か、2件目以降か,それとも再犯かというフォーカスの向きだけです。
こんなふうに考えると,将来犯罪と向きあう現場をめざすひとも,
「プロファイリングしかしたくない」「性犯罪者の矯正にしか興味がない」みたいに入口を狭くする必要はなくなります。
どの仕事をしても,目標にしてることは同じなわけですから。
「プロファイリングしかしたくない」「性犯罪者の矯正にしか興味がない」みたいに入口を狭くする必要はなくなります。
どの仕事をしても,目標にしてることは同じなわけですから。
犯罪心理学にはいろんな職種があるとはいえ,どれも狭き門ですから,できるだけ選択肢は多くもっておきたいところです。
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