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【※暴力・性的表現あり 苦手な方はお控えください】

性犯罪には,レイプ(強姦)や他のわいせつ行為(広い意味での性的暴行)といった被害者の性的自由を侵害するもの,また,被害者との接触がない露出のぞきも含めることができます。

なかでもいくつかの類型が提案されているのが,レイプ犯罪です。

そこで今回は,マサチューセッツ治療センター(Massachusetts Treatment Center: MTC)によるレイプ犯罪の古典的な類型として,怒り報復型,補償型,サディスティック型,搾取型の4つをご紹介します。

怒り報復型(攻撃性置換型)

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これまでの人生で受けた,女性からのひどい扱いや侮辱に復讐するために,レイプを行うのがこのタイプです。

犯行では,被害者に対する性的な感情はほとんどなく,犯行では被害者の体を傷つけたり,自尊心を傷つける発言を繰り返すことで,被害者に苦痛と屈辱を与えることを重視します。

この目的はレイプ行為についても同じで,被害者を攻撃する手段の1つとして,レイプを行っています。

彼らの主張では,「抑えられない衝動(uncontrollable impulse)」から事件を起こすことが多く,たいていの場合,犯行は妻や彼女,母親などとのイベント後に行われることが多いとされています。 

また,犯行対象が特定の年齢層や人種に偏る場合があるのもこのタイプの特徴です。

補償型(パワー確認型)

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自分の性的な能力を証明したい
,女性を支配することによって自分の有能さを確認したい,といった動機からレイプを行うタイプです。

彼らの犯行の多くは性的な幻想(ファンタジー)を反映したもので,「被害者は従順で,レイプによって加害者に愛を感じるようになる」「被害者はレイプを楽しんでいる」といった明らかな認知のゆがみを持っています。

こうした認知のゆがみから,レイプの途中に被害者を気づかう言動がみられたり,暴力をあまりふるわない,事件後にふたたび被害者のもとを訪れるケースがあるといった特徴があります。

犯人の特徴としては,自尊心や社会性が低く,日常生活では消極的で,ポルノを好み,のぞきや露出といったさまざまな行為に興味を持っていることも多いと言われています。

サディスト型(性的攻撃型)

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「女性は男性に犯されて支配されたがっている」といった補償型とは別の形のサディスティックなファンタジーを持ち,暴力と被害者の苦痛から強い満足感を得るのがこのタイプです。

このタイプの犯人は,性的な衝動と暴力的な衝動が連動しており,性的な興奮が高まるほど攻撃性が高まったり,反対に攻撃性が高まると性的に興奮するといった特徴があります。

そのため,性的興奮が高まるほど被害者への暴力行為は激しく異常なものになっていきます。

犯行では,手錠や猿ぐつわ,足かせなどを使用して被害者を拘束し,被害者にけがを負わせ,殺害する場合もあります。

搾取型(衝動型)

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たまたま機会を見つけたときにレイプ行為に及ぶ
のがこのタイプで,窃盗や強盗といった他の犯罪の実行中にレイプをするケースもあります。

彼らも「男性が暴力的に女性を支配するのは当然だ」といった認知のゆがみを持っていますが,ファンタジーに基づく犯行というよりは,機会があるときに性的欲求を満たす目的で自然発生的に行われるのが搾取型の犯行です。

そのため,被害者に快感や愛情を求めたり,レイプの達成に必要なレベルを超えた暴力をふるうことは少ないのが特徴です。

一方で,被害者の恐怖や不快感などにかまわず,被害者はマスターベーションの道具のようにあつかう傾向もあるとされています。


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